コンテンツにスキップ

ピアノ協奏曲第2番 (フンメル)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ピアノ協奏曲第2番 イ短調 作品85は、ヨハン・ネポムク・フンメル1816年に作曲したピアノ協奏曲1821年ウィーンにおいて出版された[1]

これ以前のフンメルの協奏曲はモーツァルトのスタイルにほぼ忠実に沿うものであった。しかしそれらとは異なり、この協奏曲並びに「ピアノ協奏曲第3番」はロマン派音楽の原型ともいえる様式で書かれており、後にメンデルスゾーンショパンなどの作曲家によってもたらされる形式的な発展を予感させるものとなっている[2]。この曲はフンメル自身の名技性を誇示するように書かれている。

演奏時間

[編集]

約27分[3]

楽器編成

[編集]

ピアノ独奏フルート1、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、ティンパニ弦五部[3]

楽曲構成

[編集]

伝統的な3楽章制で書かれている。

脚注

[編集]
  1. ^ Mikio Tao, Works Catalogue of Hummel, [1] (pdf)
  2. ^ MF Humphries, The Piano Concertos of Johann Nepomuk Hummel Dissertation (Northwestern University, 1957)
  3. ^ a b Piano Concerto No.2 in A minor, Op.85 (Hummel, Johann Nepomuk)”. 2012年11月27日閲覧。

参考文献

[編集]
  • M.F. Humphries, The Piano Concertos of Johann Nepomuk Hummel, PhD Dissertation (Northwestern University, 1957)
  • B.H. Kim, Johann Nepomuk Hummel and His Contribution to Piano Music and the Art of Playing the Piano (University of Rochester, 1967)

外部リンク

[編集]